招き猫ミュージアムができるまで

●その5(最終回)〜疾風怒涛のオープン〜

2000年4月29日、日本招猫倶楽部招き猫ミュージアムが無事オープンいたしました。なにしろ、前日遅くまで建具屋さんやペンキ屋さんが入っていたくらいなので、本当に終わるのか最後まで気が抜けませんでした。ゴールデンウィーク前は別荘地やホテルなどの改築・修繕が多く、うちのような半端仕事は後回しにされてしまうみたいです。(特に、今年は山の上の万座温泉に秋篠宮御一行様がいらっしゃるとかで、突貫工事で大変だったらしい)

 明けて29日当日も作業は続き、工具やペンキ刷毛、それに展示中あやまって壊してしまった猫様などがあちこちに置いてある始末。作家作品のパネルなども未完成で、最初のお客さま(東京からいらした倶楽部会員の方)には申し訳なかったです。


※皆さまからいただいた心尽くしのお祝いの数々。本当にありがとうございました

そして、びっくりしたのが倶楽部の皆さまや作家の方々から続々と届けられるお花や祝電の数々。嬬恋はまだ本格的な春にはほど遠く、淋しい庭が気になっていたので、色とりどりの生花はうれしく飾らせていただきました。

 あっという間に10日ほどが過ぎましたが、1日にお見えになるお客さまは数組ずつ。完全予約制なので、こちらも余裕を持ってお迎えできました。じっくりご覧いただいてからテラスでお茶をお出しし、猫の話などするという理想的なパターンが続いています。はるばる北海道からお越しの方もいらして、感謝。

 

 


 周囲からは「もっと宣伝したら」「看板なんかもきちんと出したほうがいいよ」等アドバイスをいただきましたが、あくまで個人の趣味でやっていることなので、できる範囲で細く長く続けていきたいと思います。本当に好きな方に愉しんでいただくためにも、ひっそりとした隠れ家みたいな場所であってもいいのではないか、と。

 また、この連休中は、東京方面から招き猫作家の皆さまにもおいでいただき、楽しい時間を過ごすことができました。私は招き猫のいちばんの御利益は「人を招く」ことだと信じています。人と人が出会い、そこからまた新しい何かが生まれてくる。沢山の招き猫たちが沢山のいい出会いを招いてくれて、本当に幸せです。

 皆さまも機会がありましたら、是非一度お訪ねください。お待ち申し上げております。

 

(文:日本招猫倶楽部世話役 荒川千尋 2000.5.9)


 |その1へ|その2へ|その3ヘ|その4へ|その5へ|招き猫ミュージアムのご案内ヘ戻る|